キャバクラの経営は儲かる？開業の準備や必要な資格について徹底解説！

キャバクラの経営は本当に儲かるの？

 

「キャバクラを開業してみたいけど本当に儲かるの？」と疑問を抱えている方はいませんか？

 

結論から言うと、キャバクラの開業で儲かるのか儲からないのかは経営者によってピンキリですね。

 

「ただオープンすれば絶対に成功する」と言い切ることはできません。

 

しかし、他の飲食店の開業と比べてみると、キャバクラの経営は儲かる可能性を秘めています。

 

まず最初に、キャバクラの経営が儲かる理由を見ていきましょう。

 

キャバクラ業界の市場規模が非常に大きい！

 

キャバクラの経営で儲かる可能性を秘めているのは、業界全体の市場規模が非常に大きいからです。

 

市場規模とは、特定の市場における1年間の商取引の売り上げを指しています。

 

キャバクラの市場規模は約1兆円で、ガールズバーやスナックも合わせると約2兆円です。

 

例えば、ゲーム業界の市場規模は約5,000億円ですので、キャバクラ業界が他の産業と比べて遥かに大きいのはイメージできるのではないでしょうか。

 

人気のエリアでは既に数多くの店舗がひしめきあっていますが、「若い女の子と話したい」「キャバ嬢をアフターに誘いたい」といった男性の欲望は無限大です。

 

新型コロナウイルスの流行で客足が減りつつあるものの、キャバクラの需要がなくなることはありません。

 

人気エリアに店舗を置けば稼ぎやすい！

 

新宿の歌舞伎町や六本木など、人気エリアにキャバクラの店舗を置けばかなり稼ぎやすいです。

 

エリアによって集客が見込めますので、キャバクラの経営や開業に乗り出す方は少なくありません。

 

以下では、店舗のエリア別でキャバクラの経営者の推定年収をまとめてみました。

 

店舗のエリア	経営者の推定年収
都内の繁華街	500万円～1億円（複数の店舗を経営すれば高額な年収を得られる）
都内周辺	500万円～2,000万円（ターゲッティングに成功すると年収が増える）
地方	500万円～5,000万円（郊外でも人気のエリアなら十分に稼げる）

 

都内の繁華街にキャバクラを出し、年収で1億円を稼いでいる経営者はいます。

 

ただし、人気のエリアに店舗を出すとなると、テナント料などの費用やランニングコストが増えますので注意が必要ですよ。

 

1店舗目で成功すると複数店舗の経営で儲かりやすい！

 

キャバクラの開業で稼いでいる経営者の多くは、複数の店舗を出している傾向あり！

 

キャバクラの経営は決して簡単なものではなく、実際に始めてみると困難なことにも直面します。

 

しかし、諦めずに踏ん張って1店舗目で成功すると、その後に複数店舗の経営で更に儲かりやすいのです。

 

下記に当てはまるキャバクラは、複数店舗の展開がしやすくなります。

 

 

最初にオープンした店舗でまぐれではなく狙ってマネタイズできた経営者なら、2店舗目や3店舗目でも同じように成功を収められるでしょう。

 

 

キャバクラの経営で失敗する理由…

 

キャバクラの経営は儲かりやすいと聞き、「自分も開業してみようかな？」と考えている方はいます。

 

確かにキャバクラ業界は市場規模が大きいのですが、キャストやお客さんを上手く集められずに開店して数ヵ月から数年でお店をたたむケースもあり…。

 

キャバクラは一般的な飲食店と比べて人件費が高いため、売り上げが芳しくないと赤字が続きます。

 

キャバクラを開業する前に、経営で失敗する理由を要チェックです。

 

法律や条例の違反で摘発される…

 

法律や条例の違反でキャバクラが摘発されて、閉店を余儀なくされるケースは意外と多いですね。

 

近年では警察からの監視が厳しく、キャバクラが摘発される事例は決して珍しくありません。

 

キャバクラに限らずホストクラブやスナックなど客を接待する飲食店営業を営む者は、公安委員会の許可を受ける必要があると風営法で決まっています。

 

風営法の正式名称は「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」で、「営業時間」「営業区域」「内装の基準」など様々な条件あり！

 

これらの条件に違反しているキャバクラ店は、店長や経営者が逮捕されて閉店を余儀なくされます。

 

また、キャバクラは公安委員会の許可を受けずに営業を営む無許可営業や、自分の名義を他人に貸す名義貸しで摘発される店舗が多いのが特徴です。

 

深夜酒類提供飲食店（深酒営業）を出して禁止されている接待を行うなど、経営者の自覚無しで違反していることもありますので注意しましょう。

 

キャストやスタッフを集められない…

 

一般的な飲食店とは違い、キャバクラが売りにしているメインの商品は在籍しているキャスト（女の子）です。

 

可愛い女の子とお酒を飲んだりお話ししたりする目的で、様々な年齢層の男性がキャバクラに足を運びます。

 

女の子のキャストや他のスタッフを集められないのは、キャバクラの経営で失敗しやすい大きな理由です。

 

お店の商品である女の子がいなければ、お客さんを集めて売り上げをアップすることはできません。

 

「柔軟にシフトを組むことができない」「いじめが凄くて働きにくい」といったキャバクラ店は、キャスト集めで失敗しやすいですよ。

 

キャバクラにとって人手が足りないのは命取りになりますので、経営者はしっかりとキャストやスタッフの管理を行ってください。

 

コンセプトが曖昧で差別化に失敗している…

 

キャバクラの経営がやり方次第で儲かるのは、「女の子と会話や疑似恋愛を楽しみたい」という男性のニーズがあるからです。

 

しかし、コンセプトが曖昧で他店との差別化に失敗しているキャバクラは、お客さんの足が遠のいてしまいます。

 

他店にはないコンセプトを取り入れることにより、「○○○で遊ぶのは楽しそう」と口コミで広がって集客できるわけです。

 

キャバクラを開業するには、「誰に」「どんなサービスを」「どのように提供するか」を考えて経営しないといけません。

 

長期的な目線での経営を考えている…

 

長期的な目線での運営を考えている方は、キャバクラの経営で失敗する傾向あり…。

 

キャバクラは長期経営に不向きで、大きなお金が動くことでキャストやお客さんとのトラブルが生じやすいのが理由です。

 

長期経営に向かないことを知っている経営者は、「5年～10年くらいを目処に経営権を譲る」など世代交代を考えています。

 

中には10年以上同じ経営者が続けているキャバクラはありますが、20年も30年も続ける事業ではありません。

 

この点をしっかりと理解していないと、キャバクラの経営で儲けるのは難しいと心得ておくべきですね。

 

 

キャバクラの経営で失敗しないためのコツを徹底解説！

 

キャバクラの経営で儲けられるのかどうかは、当然のように経営者やオーナーにかかっています。

 

接客業は今後も確実に残り続けますし、キャバクラ業界の市場規模が一気に下がるとも考えられません。

 

このページではキャバクラの経営で失敗しないためのコツを詳しく解説していますので、開業する予定の方は目を通しておきましょう。

 

開業のための設備費用や運転資金の計画を立てる！

 

実店舗の飲食店と同じで、キャバクラの開業でもそれなりの費用がかかります。

 

キャバクラのメインの商品は女の子ですので、本格的な厨房設備や食材の準備は必要ありません。

 

しかし、店舗の内外装やソファーなどの備品は欠かせないため、経営を始める前に設備費用や運転資金の計画を立てるのが失敗しないコツです。

 

設備資金は資産性のある設備を購入する費用、運転資金は事業を継続する上で必要となる費用を指します。

 

キャバクラの開業で必要な設備資金は下記の通りです。

 

キャバクラの開業で必要な設備資金！
店舗物件取得費用	テナントを借りる際の費用で、安く見積もっても300万円～400万円はかかる
内装外装費	キャバクラは雰囲気を出すために内装が豪華な店舗が多く、相場は100万円～500万円程度
厨房設備費	最低限の冷蔵庫や調理器具、製氷機などの費用で80万円～150万円は必要
備品	テーブルやソファーなどの費用で、最低でも50万円～80万円はかかる
宣伝費用	お客さんを集めるために無料案内所やキャッチに支払う費用
風営法の申請費用	風俗営業の許可を取るために役所や警察署に支払う費用で、自分で申請すれば45,300円で済む

 

店舗のエリアや規模で異なりますが、1,000万円～2,000万円程度の設備資金を用意しておいた方が良いでしょう。

 

また、キャバクラの開業後は思ったように売り上げが伸びないケースがありますので、最低でも3ヵ月は持つくらいの運転資金も欠かせません。

 

キャバクラの経営は現金商売でキャッシュフローは簡単ですが、「人件費」「賃貸料」「水道光熱費」などの運転資金は必要です。

 

風営法のルールをしっかりと確認しておく！

 

キャバクラの経営で失敗しないためには、風営法のルールをしっかりと確認しておくべきです。

 

キャバクラやホストクラブを営業するには、風営法で定める風俗営業許可を取得する必要あり！

 

詳しい説明は省きますが、風営法の認可取得で押さえておきたい要件は次の3つですね。

 

 

参考：スナック・キャバクラ・ホストクラブ等の風営法許可手続き（トミタ行政書士事務所）　http://www.tomitas.jp/permission

 

風俗営業店のキャバクラは、営業可能エリアや時間、スタッフの年齢や店舗設計を守らないといけません。

 

これは「知らなかった」では済まないルールで、間違った知識を持っていると警察に摘発される原因になります。

 

キャバクラの営業を続けられなくなりますので、経営者は風営法の正しい知識を勉強しておいてください。

 

キャバクラのコンセプトを決める！

 

人気のエリアでキャバクラを開業する予定の方は、コンセプトを決めて差別化を図りましょう。

 

上記の項目でも解説しましたが、キャバクラを経営するに当たってお店のコンセプト設定は重要なポイントです。

 

「キレイな女性や可愛い女の子を集めればお客さんは来てくれるだろう」と考えがちですが、愛想が悪ければ誰も指名してくれません。

 

具体的にどのようなコンセプトのキャバクラにすれば良いのか、いくつかの例を挙げてみました。

 

 

他店を差別化を図れるコンセプトにすると、リピーターが増えて売り上げがアップしやすくなりますよ。

 

キャバクラのコンセプトは、次の手順で考えるのがコツです。

 

 

お店の場所などの不動産情報は意外と手に入りにくいため、身近に相談できる人に伺ってみましょう。

 

場所が決まった後は、「高級感のあるお店にする」「料金を抑えて立ち寄りやすくする」などターゲットを明確にしてコンセプトを設定します。

 

ただし、性的な欲求を刺激する方向性に走ると、キャストが離れてしまったりエスカレートして摘発されたりと失敗しやすいので気を付けてください。

 

スケジュールに余裕を持たせてキャストを集める！

 

キャバクラのコンセプトが決まった後は、キャスト（女の子）やスタッフを集めていきます。

 

何度も説明しましたが、キャバクラの経営でメインの商品は女の子です。

 

キャバ嬢がいなければ話になりませんので、スケジュールに余裕を持たせて集めるのがポイント！

 

もちろん、単純に可愛くて見た目が良ければOKではなく、大きな価値のあるキャストに資金を注ぐべきです。

 

学習塾やコンサルティング会社が資金の多くを人材に費やすのと同じで、キャバクラもキャストには力を入れないといけません。

 

逆に言えば、優秀なキャストがいればお店の売り上げはアップし、安定的にキャバクラを経営していくことができます。

 

以下では、キャバクラのキャスト集めで押さえておきたい点をまとめてみました。

 

 

キャバクラに遊びに来る男性は、疑似恋愛的なコミュニケーションを楽しんでいます。

 

募集や教育に力を入れてハイレベルな接客をキャストに求めることにより、疑似恋愛をしたい男性はリピーターになってくれるでしょう。

 

集客に力を入れる！

 

キャバクラの経営で失敗しないためには、キャストの教育に加えて集客にも力を入れないといけません。

 

男性の欲望を叶えてくれる魅力的なキャバクラを始めても、お客さんに認知されなければ意味がないですよね。

 

ここでは、キャバクラに新規のお客さんを呼び込む集客方法をいくつか挙げていきます。

 

 

集客はキャバクラの売り上げに直結しますので、様々な方法でアプローチするのがポイントです。

 

 

準備や必要な資格は？キャバクラを開業するまでの流れを徹底解説！

 

キャバクラの経営で失敗しないコツについてわかったところで、次は実際に開業するまでの流れを詳しく解説していきます。

 

キャバクラの経営では資格や認可の取得などの準備が大切ですので、是非一度参考にしてみてください。

 

キャバクラの開業に必要な資格を取得する！

 

キャバクラを開業するに当たり、次の2つの資格を取得しないといけません。

 

キャバクラ開業で必要な資格	資格の概要
食品衛生責任者	正しい方法で食事を提供する管理者でお店に最低1人は必要
防火管理者	火災が起きたときに正しく人々を避難できる管理者

 

キャバクラでは火を取り扱って食べ物を提供することもありますので、食品衛生責任者と防火管理者の資格が必要です。

 

食品衛生責任者は、各都道府県の食品衛生協会が開催する約6時間の養成講習を受講すれば取得できますよ。

 

防火管理者も1日～2日の消防署の防火・防災管理講習を受けるだけですので難しくありません。

 

キャバクラの開業に必要な許可を取得する！

 

キャバクラの開業では、食品衛生責任者と防火管理者の資格に加えて次の2つの許可を取得しないといけません。

 

キャバクラ開業で必要な許可	認可の概要
飲食店営業許可申請	食品や食事を提供するお店で必ず取得しないといけない許可
風俗営業許可申請	顧客への接待サービスの提供で必要な許可

 

許可を取得する流れは、「飲食店営業許可申請」⇒「風俗営業許可申請」という順番です。

 

食品衛生責任者の資格を取得した後に、飲食店営業許可を申請して基準を満たしているかどうかが判断されます。

 

飲食店営業許可申請は、各都道府県の保健所に営業許可書などの書類を提出しましょう。

 

次に各都道府県の警察署に許可申請書と必要書類を提出し、風俗営業許可（1号営業・社交飲食店営業許可）を取得します。

 

全ての資格や許可が揃うまでには1ヵ月以上の期間がかかりますので、なるべく早い段階で申請するのがポイントですね。

 

設備資金と運転資金を用意する！

 

上記の項目でも解説しましたが、キャバクラの経営では開業するまでに必要な設備資金と開業してから必要になる運転資金を用意します。

 

運転資金は3ヵ月分は用意しておくのが相場ですので、キャバクラの開業資金の目安は1,000万円～2,000万円です。

 

エリアや規模で大きく変わる部分ですので、開業に必要な物件の家賃や内外装の整備の費用はしっかりと見積もりましょう。

 

手元の資金のみでまかなうのが難しい方は融資を検討してください。

 

店舗として使う物件を確保する！

 

次にキャバクラの店舗として使う物件を確保します。

 

店舗の決め方で押さえておきたいポイントは次の4つです。

 

キャバクラの店舗の決め方！
エリアの決め方	繁華街はライバルが多く、郊外はお客さんの絶対数が少ない
ライバル店の調査	候補となる物件の周辺にあるライバル店の調査を行う
不動産情報の調べ方	キャバクラ向け物件専門の情報サイトを活用して情報を集める
居抜き物件と新規物件	居抜き物件は費用が安く、新規物件はレイアウトを自由に決められる

 

キャバクラはある程度の期間に渡って経営していきますので、様々な要素を考慮してエリアや場所を決めましょう。

 

コンセプトに沿って内装や家具を決める！

 

場所が決まった後は、自分のお店のコンセプトに合わせて内装や家具を決めます。

 

キャバクラの内装には、主に「壁材」「床材」「照明」「家具」の4つが必要です。

 

キャバクラに適した内装！
壁材	ウッドタイルや蛇柄のクロス、立体壁パネルなど
床材	大理石やフロアタイル、セラミックタイルなど
照明	間接照明やダウンライト、シャンデリアなど
家具	へたりにくい素材のソファやツヤのあるテーブルなど

 

内装の設計図が引かれた段階で、飲食店営業許可が下りるのかどうか保健所の方に相談してみましょう。

 

キャストへの給料システムを決める！

 

安定してキャバクラを経営するに当たり、お客さんが支払う料金とキャストに支払う給料のバランスが大切です。

 

キャバクラ嬢に支払う給料システムは次の3つに大きくわけられますよ。

 

キャバクラ嬢に支払う給料システム！
指名本数スライド制	お客さんからの指名本数が給料に反映される仕組み
売上スライド制	ドリンクやボトルなど売上金額が給料に反映される仕組み
ポイントスライド制	指名や売上をポイントで評価して給料に反映させる仕組み

 

キャバクラの経営者は利益を出すだけではなく、どうすればキャストのモチベーションが上がるのかも考えないといけません。

 

キャストの採用活動を行いながら宣伝を始める！

 

最後に、キャストの採用活動や教育を行いながら自分のキャバクラの宣伝を始めます。

 

キャバクラは接客業ですので、女の子の見た目に加えて適切な接客マナーの指導を行う必要あり！

 

お店の宣伝に関しては上記で解説した通り、無料相談所や集客用のメディア、TwitterやFacebookなどのSNSを活用すべきです。

 

中でもキャバクラの集客でSNSは欠かせない存在になりました。

 

なぜ多くのキャバクラ店舗がSNSを使って集客しているのか、いくつかの理由を見ていきましょう。

 

 

SNSは20代～60代まで幅広い年齢層の方が日常生活で使っていますので、キャバクラの集客でも重宝します。

 

後はお客様の夢のお店がオープンするまで待つだけですので、細かい点にも気を配って準備してください。

 

 

まとめ

 

キャバクラの経営が儲かる理由や失敗しないコツ、開業までの具体的な流れについておわかり頂けましたか？

 

「会社という組織に縛られたくない」「短期間でお金を稼ぎたい」と考えている方にキャバクラの経営は向いています。

 

専門知識がなくても開業して儲けるのは不可能ではありませんので、キャバクラの経営を検討してみてください。