ガールズバーを経営するメリットを簡単に解説!
数年前からガールズバーは人気急上昇中で、若い男性を中心に楽しくお酒を飲む方が増えています。
女の子が横に座るキャバクラとは違い、ガールズバーはカウンター越しで接客を行う飲食店ですね。
そこで、「ガールズバーの経営を始めてみたいな~」と考えている方はいませんか?
キャバクラと比較してみると、ガールズバーは少ない資金でも開業できます。
まず最初に、ガールズバーを経営するメリットから簡単に見ていきましょう。
一般的な飲食店よりも利益率が高い!
ガールズバー経営の一番のメリットは、一般的な飲食店よりも利益率が高いところです。
ジャンルや営業形態で変わりますが、飲食店の利益率は10%~15%程度になっています。
一方でガールズバーの利益率は20%~40%と倍以上の利益を見込めるのが特徴的!
お店の売り上げから人件費や家賃などの経費を差し引いた利益の割合が高いため、やり方によってはガールズバーの経営は儲かりますよ。
キャバクラよりも人件費を抑えられる!
ガールズバーとキャバクラでは、下記の通りキャスト(女の子)の時給の相場が違います。
ガールズバーとキャバクラの時給の違い! | |
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ガールズバー | 平均すると時給1,500円 |
キャバクラ | 平均すると時給2,500円 |
キャバクラの経営では、キャストの時給に加えて頑張りに応じて加算されるバックなどの人件費を支払わないといけません。
しかし、女の子の時給が安いガールズバーは、キャバクラよりも人件費を抑えることができます。
経費の中で最も圧迫しやすい人件費を低く抑えられるのは、ガールズバーの経営の大きなメリットですね。
自分がオーナーになれば理想のお店を作れる!
自分がガールズバーのオーナーになれば、理想のお店を作ることができます。
ガールズバーの店舗を出すに当たり、「○○○○であるべき」といった決まりはありません。
言い換えれば、店舗の雰囲気や女の子の質などを自分で決めて思いのままの空間を作れます。
ガールズバーの経営者は男性のイメージがありますが、実は女性のオーナーも多いですよ。
キャバクラやガールズバーなど夜のお店で働いた経験を持つ女性が経営者になり、自分がイメージするお店を持つことができたというケースは多々あります。
初期費用はそこまでかからない!
「飲食店の開業=多大なる費用がかかる」と考えている方はいませんか?
確かにネットビジネスと比べると、実店舗の経営には初期費用がかかります。
しかし、ガールズバーの開業は初期費用がそこまでかからないので、新規参入しやすいジャンルです。
お店の外装や内装は大事ですが、キャストの量や質が十分ならお客さんはどんどん来店してくれます。
若い男性でも気軽にお酒を飲めるガールズバーは人気がうなぎ上りですので、今から経営を始めるのも決して遅くありません。
ガールズバーの経営は本当に儲かるの?
ガールズバーの経営は魅力的なポイントが多いものの、「本当に儲かるの?」「初心者には難しいのでは?」と考えている方はいます。
どの事業においても、「開業すれば100%成功して儲けられる」と言い切ることはできません。
それでも、利益率の高いガールズバーは儲かりやすいビジネスです。
上記の項目で、ガールズバーの利益率は20%~40%だと説明しました。
毎月100万円の売り上げが出ていたと仮定すると、20万円~40万円は利益になる計算です。
キャストやスタッフに支払う人件費が安いのも、利益率が高くなる理由の一つ!
更にガールズバーは客単価もそれなりに高いので、上手く経営すれば十分に儲かります。
「ガールズバーはどの都市でも飽和状態だから稼ぐのが難しいのでは?」という意見もありますが、コンセプトを決めてライバル店と差別化を図れば大丈夫です。
この点に関しては、キャバクラの経営もガールズバーの経営も一緒だと言えるでしょう。
ガールズバーの経営で失敗しやすい理由…
ガールズバーが儲かりやすいビジネスなのは事実ですが、誰もが成功を収められるわけではありません。
キャストが減ってお客さんを集めることができず、閉店を余儀なくされるガールズバーの店舗はたくさんあります。
以下では、ガールズバーの経営で失敗しやすい理由をいくつか挙げてみました。
女の子の質が低くて量が少ない…
ガールズバー経営の失敗例の多くは、キャスト(女の子)に力を入れていないのが原因です。
キャバクラと同じで、ガールズバーもメインの商品は女の子になります。
「可愛くない」「愛想がない」「接客態度が悪い」など、女の子の質が低いガールズバーに行こうと考える男性はいません。
新しくオープンしたガールズバーということで新規のお客さんの入りは良くても、リピーターになってくれる確率は低いですね。
また、ガールズバーの経営では女の子の質に加えて量も重要なポイント!
女の子1人で10人のお客さんをさばくのは無理がありますので、キャストの少ない店舗は絶対的に売り上げが伸びません。
コンセプトが曖昧で他店と差別化できていない…
ガールズバーのコンセプトが曖昧で他店と差別化ができていない店舗は、経営で失敗する傾向あり…。
ライバル店と似通ったガールズバーを出店しても、お客さんを確保するのは難しいのが現状ですよ。
東京都の新宿や池袋など人気のエリアでは、数多くのガールズバーがひしめきあっています。
ライバル店に負けないガールズバーを作るには、誰にどんなサービスをどのようにして提供するのか考えるのが大事です。
市場や競合店の調査を怠っていた…
ガールズバーに限らず他の飲食店にも当てはまりますが、市場や競合店の調査を怠っていると経営で失敗する原因になります。
ガールズバーを開業する前に、商圏分析が欠かせません。
商圏分析とは、国の統計指標や自社の顧客データを活用し、店舗の出店を考えている地域の市場規模や地域特性を把握する分析手法です。
商圏分析をきちんと行っていると、ターゲットの絞り込みができてガールズバー経営の戦略を組み立てやすくなります。
お客さんのニーズに合うサービスを提供するには、出店エリアの特性を知るのが重要だと心得ておきましょう。
集客に力を入れていなかった…
「可愛い女の子を揃えていれば儲かる」「美味しいお酒や食事があればお客さんが寄ってくる」という考えはNGです。
集客に力を入れていない経営者は、ガールズバー業界の厳しい競争を生き残ることはできません。
下記の項目で詳しく解説していますが、小規模なガールズバーでもインターネットやSNSを活用して集客に力を入れていればしっかりと利益を出せます。
ガールズバーをオープンするだけでは新規顧客やリピーターを獲得するのは難しいので、様々なツールを活用して戦略的な集客活動を行うべきです。
準備や必要な資格は?ガールズバーを開業するまでの流れを徹底解説!
「ガールズバーを経営したいけど、どのような手順を踏めば良いの?」と悩んでいる方はいませんか?
ガールズバーに限らず全ての実店舗の開業に当てはまりますが、念入りな準備が成功の秘訣ですよ。
ここではガールズバーを開業するまでの流れや必要な資格について解説していますので、何を準備すれば良いのかわからない方は参考にしてみてください。
お店のコンセプトを考える!
ガールズバーを開業する前に、まずはお店のコンセプトを考えることから始めましょう。
「ターゲッティングしていない」「コンセプトが曖昧」というガールズバーは、男性のお客さんを呼び込むことはできません。
店舗のコンセプトは、下記のように出店するエリアやターゲットに合わせて決めるのがポイントですね。
- 「大学生など若い男性が多い地域」⇒「気軽に入店しやすいフランクなガールズバーにする」
- 「オフィス街でサラリーマンが多い地域」⇒「仕事帰りに楽しくお酒を飲めるガールズバーにする」
- 「飲食店街で周囲に居酒屋が多い」⇒「二次会の飲み場所として適したガールズバーを作る」
自分がやりたいお店を作るのは大事ですが、理想だけで利益を出し続けることはできません。
ターゲットとなるお客さんがどのような空間で過ごせば満足できるのか考えてガールズバーのコンセプトを決めましょう。
最初のターゲッティングができていれば、経営の指針になってライバル店との差別化に繋がります。
開業の資金を調達する!
ガールズバーの経営を考えている方にとって、お金の話は最も気になるのではないでしょうか。
キャバクラよりも初期費用を抑えられるとはいえ、ガールズバーの開業でもそれなりのお金がかかりますよ。
ガールズバーの開業で必要な資金を大きく分類すると次の3つです。
ガールズバーの開業で必要な資金! | |
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物件取得費 | 物件の契約にかかる保証金や仲介手数料など |
設備投資費 | お店の外装工事や内装工事、冷暖房設備など |
運転資金 | 店舗を運営するための人件費や広告費、仕入れなど |
出店エリアや内装の拘りで変わりますが、ガールズバーの開業では300万円~600万円の資金が必要になります。
「とりあえず初期費用だけ用意すればガールズバーを開業できるのでは?」と考えている方は少なくありません。
しかし、ガールズバーの経営を始めてからすぐに軌道に乗って利益が出せるわけではないので、運転資金(ランニングコスト)も必ず用意すべきです。
開業の資金調達で困っている方は、日本政策金融公庫やクラウドファンディングなどの融資を活用しましょう。
出店するエリアや店舗を決める!
ガールズバーの経営で儲けるには、「どの地域にお店を開くのか?」「どの物件を選ぶのか?」という2つは重要です。
店舗はコロコロと変えることができないため、開業の準備段階で念入りに検討しないといけません。
ガールズバーのエリアや物件の選び方で押さえておきたいポイントは次の3つですね。
ガールズバーのエリアや物件の選び方! | |
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人口規模 | 最寄り駅の乗客数や周辺地域の世帯数を調べて、出店予定の地域の人口を把握する |
年齢層 | 出店予定の地域の年齢層や職業を把握し、ターゲットに合うコンセプトのお店にする |
競合店 | 同じガールズバーのライバル店だけではなく、周辺地域の飲食店をチェックする |
人口の多い地域や周辺に居酒屋の多い場所にガールズバーを出せば、男性のお客さんが利用してくれる確率が高くなります。
ガールズバーの開業費用を抑えたい方は、飲食店の経営で必要な設備が整っている居抜き物件を選びましょう。
コンセプトに沿って内装を決める!
ガールズバーの物件が決まった後は、コンセプトに沿って内装を考えます。
ガールズバーの内装デザインは、何もない状態からのスケルトン物件と備品が残った居抜き物件で違いあり!
一から拘って内装をデザインしたい方はスケルトン物件、初期費用を抑えたいなら居抜き物件がおすすめです。
以下では、ガールズバーの内装デザインを決めるに当たって重視すべきポイントをいくつか挙げてみました。
- 実際に人気のガールズバーに足を運び、カウンターの座りやすさや高さ、キャストとお客さんの距離感を確かめる
- 最初に決めたコンセプトに従って、ダーツやカラオケなどのアミューズメント要素を付けるか考える
- お客さんの目に留まりやすいカウンターの後ろにあるバックバーのデザインに拘る
- 「カジュアルで楽しい雰囲気を演出する」「高級感のある空間を作り出す」など、コンセプトに沿ってインテリアや照明を決める
ガールズバーはキャバクラほどゴージャスな内装にする必要はありません。
しかし、内装はお客さんの入り具合に大きな影響を及ぼしますので、念入りに検討するのがガールズバーの経営で失敗しないコツです。
資格を取得して許可を申請する!
ガールズバーを開業するには、資格を取得したり許可を申請したりしないといけません。
ガールズバーの経営で必要な資格や届出は次の4つです。
ガールズバーの経営で必要な資格や届出! | |
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飲食店営業許可 | 飲食店の開業で必要な許可で、保健所に申請して検査に合格すると取得できる |
食品衛生責任者資格 | 食品販売や製造を行う全ての事業所で最低1人は配置しないといけない有資格者 |
深夜酒類提供飲食店営業開始届出 | 深夜0時から午前6時までにお酒を提供する飲食店のオープンで必要な届出 |
防火管理者資格 | 労働安全衛生法第11条第1項に規定する安全管理者として選任される資格 |
キャバクラの経営は風俗営業許可申請が必要なのに対して、ガールズバーは深夜酒類提供飲食店営業開始届出を提出します。
ガールズバーはお客さんに対する接待行為が禁止されている代わりに、24時間に渡ってアルコール飲料の提供がOK!
店舗の規模によっては防火管理者資格の取得は不要です。
仕入れ先の決定や備品の準備を行う!
次に仕入れ先の決定や備品の準備を行っていきます。
- 仕入れ先の決定:商品の品質や価格、安定して仕入れられるのかどうかを加味して業者を選定する
- 備品の準備:内装デザインに合わせて照明や椅子、グラスやアイスピックなどの道具を揃える
客層やコンセプトによってアルコール類などの提供メニューは変わりますが、商品の仕入れ先は業務用酒屋がおすすめです。
業務用酒屋では、一般の酒屋では取り扱っていないようなお酒も仕入れられますので、他のガールズバーと差別化を図れますよ。
ガールズバーの経営で必要な備品や道具に関しては、予算と照らし合わせて購入しましょう。
キャストやスタッフの給与を設定する!
ガールズバーの経営で、キャストやスタッフの給与を設定するのは大事です。
地域によって変わりますが、ガールズバーの女の子の時給は1,500円~2,000円が相場になっています。
あまりにも時給が低すぎると、キャストのモチベーションが上がりません。
そのため、適切な値段の時給を設定してキャストやスタッフが満足できるガールズバーを作る必要があります。
ガールズバーに勤務する女の子の人数に関しては、来店したお客さんの70%をカバーできるくらいが良いでしょう。
10人のお客さんに対して7人の女の子が接客できるように用意すれば、満足してお酒を飲んだり会話したりできます。
求人を募集してキャストを集める!
キャストの給与が決まった後は、求人を募集して働いてもらう女の子を集めます。
女の子の量と質に気を配っていれば、ガールズバーの売り上げのアップに繋がること間違いなしです。
キャストのアプローチ手段に関しては下記のようにたくさんあります。
・公式ホームページや公式サイト
・有料求人サイトへの登録
・ブログで募集
・Twitterで募集
・Facebookで募集
・Instagramで募集
・店前で求人
・スカウトマンを使う
元々の募集数を上げることにより、質の高い良いキャストが面接に来やすくなるでしょう。
しかし、ガールズバーで働こうと考えている女の子の立場に立ってみると、「初めての店だから怖い」「怖い人いたら嫌だな」「変なお店かもしれない」といった不安を抱えます。
そのため、面接をする際は働きやすそうな雰囲気を出して接するようにすべきです。
また、ガールズバーの経営では女の子の採用に加えて、信頼できる男性スタッフを雇わないといけません。
女の子のキャストがメインのガールズバーでは、送迎や店舗の運営といった仕事を男性スタッフが行う形になります。
ガールズバーの運営を継続するに当たって重要な仕事ですので、経験者かつ責任感が強い人を雇うようにしてください。
自分のお店を宣伝して集客を図る!
ガールズバーに来店する新規顧客を集めるには、自分のお店の宣伝が欠かせません。
新しくガールズバーをオープンしたからといって、すぐにお客さんが集まってリピーターになってくれるほど甘いものではないですよ。
以下では、ガールズバーの効果的な集客方法についてまとめました。
- お店の公式ホームページや公式ブログを充実させて、お客さんに来店しやすいイメージを与える
- TwitterやFacebookなどのSNSを活用し、マメに更新して自店舗を宣伝する
- 印刷会社に依頼して親しみやすいポスターやチラシを作成し、周辺地域に配布する
- お得なクーポンを作り、次回の来店で割引されるようにしてリピーターを確保する
- Googleの検索結果に自分のお店の情報を掲載できるGoogleマイビジネスを利用する
公式ホームページや公式ブログ、TwitterやFacebookなどのSNSはお客さんに来店のきっかけを与えられます。
SNSの利用は無料ですので、ガールズバーの宣伝や集客では欠かせない存在です。
古くから行われているチラシの作成や大規模な情報発信ができるGoogleマイビジネスなど、色々な方法を併用してアプローチしてみましょう。
オープンに向けて最終準備を行う!
ここまで来たら後はガールズバーのオープンに向けて最終準備をすればOKです。
ガールズバーはお酒や女の子との会話でお客さんに楽しみや癒しを与える場所ですので、経営を続けながらもサービスの質の改善を図らないといけません。
ガールズバーのお店全体を盛り上げるために、定期的にイベントやキャンペーンを開催するのもおすすめ!
イベントやキャンペーンの開催でどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
- 店舗全体が盛り上がって新規のお客さんが来店するきっかけになる
- 普段とは違った雰囲気でお客さんだけではなくキャストも楽しめる
- パフォーマンスの質が上がって固定客やリピーターが増えやすくなる
新規顧客やリピーターが増えるだけではなく、キャストの仕事に対するモチベーションがアップしてお店全体の雰囲気も良くなります。
イベント案には工夫が必要ですが、お客さんとスタッフの両方が喜ぶガールズバーを作る努力をしてみてください。
複数の店舗展開は考えなくても良い!
1店舗目のガールズバーで上手く成功すると、「もっと店舗を増やした方が良いのでは?」と考える方はいます。
しかし、ガールズバーの売り上げや利益はスタッフに影響されますので、基本的に複数の店舗展開は検討しなくても大丈夫です。
毎月安定した利益を出すのは難しいため、欲張らないようにしましょう。
まとめ
以上のように、女の子とお酒を飲んだり会話したりできるガールズバーは市場規模が大きく、儲かるビジネスの一つです。
「お店のコンセプトを考える」⇒「開業資金を集める」⇒「出店するエリアや店舗を決める」⇒「内装をデザインして仕入れ先を決める」⇒「キャストやスタッフを集める」⇒「お店を宣伝して集客する」という流れで開業できますよ。
「自分のお店を持ちたいな~」と考えている方は、ガールズバーの経営を検討してみてください。